分極測定     

 電気化学腐食の研究には、3つの測定方法がよく使われます。
 1 分極測定方法
 2 電気化学インピーダンス測定方法
 3 電気化学的のノイズ測定方法

 分極測定方法はサンプルに電位を直接印加し、不動態,、溶解、析出等を調べ、腐食電位、腐食速度係数、腐食メカニズム等の研究に有力な手段です。弱点として、覆いされた或いはペイントされたサンプルは、測定が難しい。ボルタメトリーのターフェルプロット測定方法は腐食研究のためによく使う方法の一つです。

装置の構成

腐食測定用セル

温度制御可能
LUGGIN参照電極
温度計
サンプルサイズ直径14mm
厚さ1mm
ガスパージ可能

FLATセル

大きい面積サンプルのため
直径58mm〜85mm
参照電極付き
対極付き

分極抵抗測定手順   

1 作用電極ホルダーに測定材料をクリップします。
2 参照電極と対極をセットします。
3 測定溶液をセルに入れます。
4 ガスパージします。
5 浸食電位(Open Circuit Potential)を安定するまで測定します。
6 リニアースィープボルタンメトリーで、浸食電位を始点として、入力します。
7 浸食電位の±150 mV範囲で、低速度で、電位をスキャンします。
8 GPESソフトで、データを解析します。

パーラーメーターの入力

 

 RVS304合金は例として、腐食電位等を測定します。溶液はpH3.0の硫酸溶液です。OCP電位が安定してから、上記のパーラーメーターを入力して、スタットボタンをクリックすると、測定が始まります。右の曲線はリニアースィープボルタンメトリーのデータです。電流=0の電位は腐食電位と言います。

 TAFELプロット変化ボタンをクリックしますと、リニアースィープ曲線はTAFELプロットになります。TAFELプロットの特徴の一つとして、腐食電位を判断しやすくなります。曲線頂点の電位は腐食電位です。
 GPESソフトの解析は簡単で、曲線の両サイドに、各2ポイントをクリックして、自動で解析されます。右上のように、腐食電流、腐食電流密度、分極抵抗、腐食速度などを表示されます。
 FITTING 人により、ポイントを指定する誤差があります。そこで、FITTINGを選択しれば、GPESソフトはターフェルプロットをフィッティングし、正確に、各結果を表示します。下記のようにRVS304合金ターフェルプロットの解析です
 1M KCl溶液中にスチールのターフェルプロットの解析です
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